社外取締役メッセージ

社外取締役メッセージ

より長期的な視点に立った議論を重視する会議へ変革を

社外取締役
鳥井 宗朝
 東洋合成は70周年を迎えることができました。創業以来、「人類文明の成長を支える」という経営理念のもと、先端感光材や高純度溶剤の開発を通じて成長してまいりました。これも皆様のご支援の賜物と感謝しております。
2023年度は、取締役会の実効性を高めるため、取締役会アジェンダの見直しや効率的な運営を提言しました。徐々に改善されておりますが、さらに長期的な視点に立った議論を重視する会議への変革が必要と感じています。また、サステナブルな成長に向けた提言により、環境負荷低減への取り組みが進展しました。さらに、指名・報酬諮問委員会に参画し、後継者育成や役員報酬に関する議論を深めることができたと考えています。
市場環境の変化が激しい中、成長を目指す継続的な設備投資が必要となり、戦略的な判断が求められる経営課題も増えています。経営陣との議論を深め、社外取締役として客観的な立場から経営を監督し、これまでの電子材料分野における経験を生かして有用な知見の提供に努めてまいります。

マテリアリティの特定と業績に結び付く行動に期待

社外取締役
松尾 時雄
 2023年度も取締役会の実効性評価を行い、ガバナンス課題を共有しました。
取締役会では、より自由闊達な議論がなされるようになり、これまで課題と認識していたTCFDを中心とした環境課題への取り組みが進捗し、社外取締役報酬の見直しも指名・報酬諮問委員会で議論がなされるなど、進展しました。このように具体的な改善が確実に進んでいるということが重要だと考えています。一方、ガバナンスレベルの向上を目指す上で最も重要な課題は、取締役会の果たすべき機能のレベルアップです。一例ですが、取締役会上程議題の社内議論の時間をもう少し取ることができるとより良くなると思います。執行側で、十分に議論・検討をした案件を、取締役会で議論していきたいです。
企業価値向上のためには、サステナビリティの観点で重要課題(マテリアリティ)を特定し、経営ビジョン、経営戦略への落とし込みを行い、これを業績に結び付ける行動が期待されます。今後取締役会でも議論されるべきことだと認識しておりますので、積極的に発言させていただきます。