DILI(薬物性肝障害)予測試験用Ready to use 3Dヒト肝細胞培養プレートの発売について
東洋合成工業株式会社(社長:木村有仁)は、ライフサイエンス分野向けに、3 次元細胞培養システムとして、in vitro での薬物性肝障害予測をReady-to-use で且つハイスループットで行なえる、Cell-ableⓇ for DILI with PXB-cellsTM を 2014 年10 月8 日から全世界に向けて発売します。
発売の概要
製品名 |
発売日 |
Cell-ableⓇfor DILI with PXB-cellsTM 【384-well plate, 96-well plate】 |
2014年10月8日 |
主な特長
1. Ready-to-use
3次元細胞培養システムCell-able®に株式会社フェニックスバイオのPXB-cells™(注1)を播種した状態でお客様にお届けしますので、直ちに薬剤暴露試験を開始できます。
2. ハイスループット
384-well plate でのready-to-use 3次元細胞培養システムと、同時に複数の項目を測定できるハイコンテントスクリーニングシステム(注2)を用いることで、ハイスループットスクリーニングが可能となります。
3.DILI予測に最適
安定して肝細胞が培養出来るため、薬物の長期暴露が可能になりました。この特長により、米国FDAの国家プロジェクトであるLTKD(Liver Toxicity Knowledge Base)に基づくDILI(drug-induced liver injury:薬物性肝障害)予測を可能にしました。
4.トランスポータブル
Cell-able® for DILI with PXB-cells™は細胞が接着基盤上に強く接着しているので、細胞培養期間中も輸送可能で、薬物曝露と測定を別施設で実施することも可能です。その結果、従来悩みの種であった施設間差や手技間差の問題も軽減します。
これらの特長を利用することで、薬物性肝障害を研究開発の早い段階で発見できる可能性があること、及び、食品・化粧品・医薬部外品の安全性評価において動物実験代替法の一つとして普及することが期待され、結果としてQOLの向上に貢献したいと考えています。
【注記】
注1) 株式会社フェニックスバイオ(社長:藏本健ニ)が開発した、70%以上が正常ヒト肝細胞に置き換えられた肝臓を持つ「PXBマウス®」から分離した、新鮮ヒト肝細胞で、今まで主に用いられてきたヒト凍結初代肝細胞の希少性の問題を解決しました。
注2) モレキュラーデバイス社(日本法人社長:西尾悦雄)のImageXpress Micro High Content Screening システムを用いて実現しました。 http://www.nihonmdc.com/
0624press.pdf